図書館で借りようと、予約を入れたところ
受け取りに別のカウンターに案内された。
本といっしょに小さなメモを渡され、そこには
「この本は差別図書だと考えられています」と書いてあった。
そういえば、大好きだった、トラがバターになるサンボの絵本は
絶版になっていたことがあったと思い出した。
本は問題なく借りれたのだが、なんとなく心に引っかかるものを感じた。
帰宅した帰国子女のだんなに話すと
「名前がサンボってのがまずいよなー。絵もなんとなく黒人を揶揄したような感じだろー」とのこと。
生まれついての日本人の私には、
ピンと来ない感覚なのだが、この本によって傷ついている人がいるのかもしれないということは、
心にとめながら読むべきなのかもしれないなと感じながらページを開いた。
物語は、完全な日本製のオリジナル作品に仕上がっていた。
サンボのキュートな姿や、家族の設定、トラが登場するところも
原作のシチュエーションをきちんとおさえていて、
そして、最後はおなかいっぱいになるラストはハッピー!!
(ホットケーキではなくスコーンに蜂蜜とは、現代的ではないか!!)
娘も「サンボのお話はいつも面白いから好き」と言っていた。
でもこの本は、我が家行きつけの図書館では
気軽に手に取れるオープンスペースには置いてない本なのだ。
その理由を、私は娘にうまく伝えられるだろうか・・・。