絵本ナビでは伯爵のバカ息子のお話とありましたが、何もおぼえられない愚かな息子が犬や鳥やカエルの言葉を習得できるものでしょうか。
人には愚かに見えていても、とんでもなく才能のある人材はいるものです。
親には呆れられ、家を追い出された男がその才能で法王の位にまで就いてしまいます。
グリムにしては、スッキリとしたお話です。
そのせいか、他に同一の絵本は見つかりませんでした。
イヴァン・チャマーヤフの絵が現代的な手法でシンボリック。
ちょっとしゃれた感じです。
ところで、3つの言語を操れたら素晴らしいことですよね。
多文化社会の中で少数民族の言語を操れたら、傍からはよく分からない人間かもしれないけれど、誰にもまねできない才能を持っていることになるでしょう。