モモちゃんが産まれるところから始まったこのシリーズを1冊1冊読んできて、とうとう最後の1冊。
大きくなったモモちゃん。アカネちゃんももうすぐ3歳です。
離婚したパパとママ。
ママはお仕事をしながら、がんばってモモちゃんとアカネちゃんを
育てています。
ねこのプーはお父さんになりました。
パパがおおかみになってアカネちゃんに会いに来る章では、
切なくて切なくて・・・・読みながら思わず涙声になりました。
そしてパパとアカネちゃんを後ろから見つめるママの気持ちも切ない。
どうしようもないこと。
絵本を読みながら、こんなに心臓がぎゅっとなることもめったにありません。
そして「日曜日の学校で」はモモちゃんシリーズの「だれかさんのうしろにヘビがいる・・!」のお話と並ぶくらいに怖いお話です。
(怖がりの大人の私も本気で怖かったくらいです)
怖がりのお子さんは読まないほうがいいかも・・。
死神がでてきたり、最後の章では「死」について触れたり、
もちろんかわいらしいモモちゃんとアカネちゃんのほほえましい
成長の姿もしっかり描きつつ、大人の心もわしづかみにする
このシリーズ。
松谷みよ子さんにとってもこのお話を書くことが、きっと必要だったのだろうなとおもいました。
だからこんなにも心を打つのでしょうね。
できれば手元に置いて、何度も読み返したい名作です。