小学校に入学するカオリのランドセルは、女の子なのに黒。
お兄ちゃんと一緒の黒が良いというのです。
「なんで黒は男の色なの?」と問題提起された内容ですが、自分自身「黒はやっぱり変だよな」と思ってしまうのです。
この本は色へのこだわりを大事にして、周りの偏見(?)を克服していく姿が描かれています。
決して性同一性障害などという世界ではないと思うのですが、カオリは将来どのように育っていくのだろうか、丘修三さんのこの作品に込めたメッセージを掘り下げてみたくなりました。
西村繁男さんの絵はのどかに描かれていて、20年前だの作品だということを感じます。