小学校4年生の読み聞かせで使用しようと考えているところです。内容は深いものですが、話の展開自体もオチもわかりやすいので、充分 理解してくれると思います。
働き者の農夫が自分の土地を手に入れた時から、「もっともっと」と欲張りになり、どんどん広い土地を手に入れていく。
「足るを知る」
そうでありたいと思いつつも、やはり今以上のものを人はほしがってしまいます。
暮らしが豊かになってもまだ、それまで以上の土地を欲しがっていた主人公が本当に欲しかったものは なんなのか・・・。主人公自身にも 本当はわかっていなかったのではないかな・・。
ラストの彼の姿を愚かだと笑えないのは、私自身も欲深な人間の一人だからですね。
あまり欲をかきすぎると 詐欺師という悪魔につけこまれる現代。この絵本は 良い教訓になるのでは。