2歳11ヶ月の息子に読んでやりました。かわいいひよこのお話をとおもったのですが、想像していたものとは異なり、ストーリーが少しわかりづらいようです。
まず、ストーリーのページの切り替えがうまくありません。下の文章も大変乱暴というか、合っていないというか。もう少し丁寧に場面展開をしていかないと、子どもには分かりづらいです。大部分を言葉で済ませてしまっているところがあります。そもそもひよこの場面なのか、おかあさんの場面なのかという切り替えもうまくコントロールできていませんね。
それから、麦の種類がいろいろと出てきますが、麦になじみがないので、なんのことやら!という感じです。まだ畑にたっているもの、刈られているもの、そういうものを区別しているようですが、こちらとしてはどうでもいい感じ。
そもそも表情が無表情で、それが伝わってきませんね。迷子のひよこですが、なんだかその感じが伝わりませんし、足が痛いといっていますが、その痛さも伝わってきません。かわいい絵なのに、かわいい以外になぜこうも伝わってくるものがないのでしょう。
絵柄に引き寄せられないようにしたい一冊です。