本屋さんで子どもが「これがほしい!」といったので、購入しました。
家に帰り、早速、地球儀を片手に読み始めました。
政治的事情?によりなかなか手配できなかった船「開南丸」で、アイヌの人たち、犬たちとともに、南極へ出発!
途中、食料がくさったり、犬が死んだり・・とつらいこともありましたが、みんなで協力しあって進んでいく姿がやさしい絵でかかれています。
航海の途中で出会ったシャチ、ペンギンなどの話もなんとなくほのぼのとしてほっとします。
船がなかなか手に入らず出発が遅れたせいで南極は冬になってしまい、引き返すことを決めます。
そして、再び出発!
当時の船で南極まで航海するだけでもたいへんなのに、南極大陸上陸後のつらさといったら!
探検にきているというほこりがあったから乗り越えられたのでしょう。
隊長のつらい決断がいくつかありました。
最後につらかったのは、犬たちを置いて南極から帰るシーン。
海が氷におおわれる前に出発をしなくてはならず、一刻を争うときだけに仕方なかったのでしょうが、読んでいて胸が苦しくなりました。
この南極探検は犬たちがいなければ、とうていいくことはできなかっただけに・・・
恥ずかしながら、南極かんそく船の名前を「しらせ」というのは知っていましたが、隊長の白瀬のぶにちなんでつけられたとこの本で初めて知りました。
息子はまだ、しっかりとは内容を理解していないようですが、何度も読んでと持ってきます。
繰り返し、読みたい本です。
読んだあと、いろいろ考える時間がほしくなる本です。