ゆうこが、畑のおばさんからもらったキャベツを帽子の代わりにして
キャベツ帽子にして被っています。
次々に現れる動物にキャベツを一枚づつ渡して、おおかみ遊びをして
遊びます。とても楽しそうで、夢中になって遊んでいます。
それを見てきっとおおかみさんも仲間に入れてもらいたかったんだと思
います。やっぱり本物のおおかみさんには、敬遠するみんなですが、ゆ
うこは、おおかみさんにも誘ってキャベツ帽子をあげます。みんなは
そのキャベツ帽子を家に帰って夕ご飯のご馳走に食べますが、おおかみ
さんは食べません。おおかみさんは、仲間外れにされなくてみんなと
遊んだのがよっぽど嬉しくて楽しかったのだと思います。
思い出のキャベツを食べたくなかったおおかみさんの気持ちが愛おしく
なってしまいます。きっといつもみんなから敬遠されていて仲間外れに
されているので、本当にうれしかったのだと思います。
外見だけで判断してはいけないと反省した絵本でした。山脇百合子さん
の書いた絵本は、絵も優しいしとても優しくなれます。