僕はこの絵本は、「そうなりたいのになれない自分」という、なりたい自分と、今の自分との間で葛藤しながらも成長していく年長クラスの子どもたちにこそ読んであげたいと絵本だと思います。
主人公のかばさんは何をやってもダメで失敗の連続…。普通はこんなに失敗したら、誰だって落ち込んで自信をなくしますよね。
でも、このかばさんのすごいところは、それでもあきらめずに次から次に新しいことに、どんどん挑戦していく強いチャレンジ精神を持っているところ!!
そして、疲れてしまったところで、ハンモックで一休みしながら、「次は何をしよかな?ま、ぼちぼちいこか!ということや。」と、どこまでも前向きなところです!!
そんなかばさんのように、強かに育っていってほしいと願いながら、子どもたちにこの絵本を読み聞かせています。
ユーモアと楽しい関西弁で明るく、「挑戦する心」の大切さを伝えられる素晴らしい一冊です。