有名な本です。よく紹介されているのを見ます。
でも、なんとなく表紙の絵の地味さから今まで読んだことがなかった本です。
小学校の教科書で「かさこじぞう」を習ってきた息子が、昔話をいろいろ読んでほしいというので、借りてきた本の1つです。
昔話って、描写している音の響きとか、文章とかがとてもきれいだといつも思うのだけれど、この話の中に何度となく出てくる、笹の音「ゆくなっちゃ がさがさ」「ゆけっちゃ がさがさ」もとても耳に心地よい。
この中に出てくる、沼の主、これは何だ?サンショウウオか何なのか、実に不気味でおそろしい。
げろりっと人を飲み込む様子は想像するとちょっと怖いです。
でも、最後には、その沼の主を退治して、やまなしを母親に持って帰る。
昔話は最後でほっとできる、その感じがとても好き。
ちょっと昔話ってちょっと古臭くて、お話が長くて、私はおもしろいけど、今の子はこんなの読むのかなぁ〜と思っているところもありましたが、息子はおもしろかったみたいで、「明日もこれを読んでね。」と言いました。
息子がこういう話を楽しんで聞けるようになっていることに、成長を感じました。