ずごくすてきなものを見つけた子ぐまくん。
ところがみんなに見せてみると反応はイマイチ。
悩みはじめた子ぐまくんのもとにネズミくんが現れ・・・
藤井フミヤさんが初めて翻訳を手がけた絵本です。
「初めて翻訳してみたい絵本に出会えた」との言葉。
なるほど。よく分かります。
いろいろな動物がテンポよく登場したり、子ぐまくんの表情がとてもかわいらしいので、子供に読み聞かせをするのにピッタリ。
うちの娘もいろいろな動物はもちろん、子ぐまくんの持っている箱にも興味津々。
「何が入っているの?」と聞きたげな表情で指をさし、おしゃべりしていました。
また大人、特に子育て中のママさんにもおススメです。
1度読み聞かせをしたときにはサラッと流してしまったのですが、あとからいろいろ考えさせられました。
たとえば、子供がどこからか持ってきた小さな石ころや木の枝。
「見て!見て!」とうれしそうに見せてくれる娘に、自分は毎回ネズミくんのように一緒に喜んであげられただろうか。
忙しさにかまけて、見向きもせずに、子ぐまくんのように淋しい思いをさせたことはないだろうか。
考えてしまいました。
忙しくて子供に構ってあげられないとき、ちょっと手を休めて読んでみたい絵本です。