原題は、“Will You Take Care Of Me?”。
公園からの帰り道、カンガルーの男の子がお母さんに尋ねます。・・・「いつまでもすきでいてくれる?」
今年、学校に入学したばかりの娘に読みながら、母は早くもウルウル。永遠に続くかと思われた公園ライフにも終わりが来て、娘は1人で自転車にも乗れるようになりました。
あ〜、なつかしいな、娘を後ろに乗せて走った道のり。公園でののんびりした時間。
カンガルーの子は、いくつも、いくつも問いかけを続けます。娘は、「もし石鹸になっちゃったら?」というページが大好き。「つるんと滑って逃げていってしまわないように、ぎゅっと抱きしめていてあげる」と言いながら、ムギューっとすると、娘もきゃっきゃと声を立てながら喜びます。
原文で読んだ後、1つ1つ自分の言葉に直して、もう1度娘に向かって話しかける、という読み方で、読み進めていきました。
「大人になって、ぜんぶ自分でできるようになったら?」「それでも、いつだって抱きしめてあげるよ」
「もし赤ちゃんに戻っちゃったら?」
このページを読む頃には、いつのまにか、娘も脚をくるんと曲げて、私の腕の中にすっぽり入り込んでいました。
「こうやって“赤ちゃん抱っこ”(横抱き)して、眠るまでゆらゆらしてあげるよ」
「じゃあ、お星様になったら?」「あなたの願いがすべて叶いますようにってお願いするね」
読み終えて、電気を消すと、娘は窓辺に行き、星に願いをかけました。
“I wish I wish……” 娘が、英語で続けたお願いは、
「大人になっても、ママとパパがずっとだっこしてくれますように」
そして、絵本のラストと同じセリフを、娘から私に言ってくれました。
“And I’ll always love you just as much as I do today.”
今までは、絶対に大人にはなりたくない、と泣いていた娘なのに、この本を読んで初めて、大人になりたい、と言ったときには、私のほうが驚きました。大人になってもずっと抱きしめてもらえる、という安心感が、娘にそう思わせてくれたのかもしれません。
この作品は、“Runaway Rabbit”(「ぼくにげちゃうよ」)と並んで紹介されることがよくありますが、
どちらかと言うと古典的な作風が好きな私は、今まで何度もこの絵本を目にしながら、実際に手に取ってみることはありませんでした。けれど、やっと、我が家の本棚にも、「ぼくにげちゃうよ」の横に、この絵本が加わりました。