娘もそろそろ10歳。友達関係等でいろいろと悩む、
多感な時期を迎えようとしています。
そんな娘と一緒に読んでみました。
美味しくない実を付けるどんぐりの木と悪いウワサがたって、
ついにはどんぐりの実を付けなくなってしまって
自信を無くしたどんぐりの木。
そんなどんぐりの木に救世主のリスが登場します。
最初は全然心を開かないどんぐりの木に自分を信じ人に優しく、
悪いことは悪いと素直に言えるリス。
そんなリスの姿は、娘の心にも強く響いたようで
娘も一緒にどんぐりの木を応援しました。
それに応えるようにどんぐりの心も成長し、とうとう・・・。
きちんと相手に思いを告げる事、そんななかでもしっかりと
思いやる気持ちを忘れないこと。そうして築き上げた様子は
心温まり、感動します。
また、最後の場面の自信たっぷりなリスの一言は、とても素敵で、
口いっぱいにどんぐりをほおばるリスの姿と
それを見つめるどんぐりの木の様子は
とても微笑ましく、子ども達の心にほっと安心感を与えてくれます。
娘もきっと、この絵本からいろんなことを
感じることができたでしょう。
しっかりと描かれた油絵?に秋の季節感たっぷりの挿絵がまた
温かく、とても素敵な絵本でした。