これは、怒られてばかりいる男の子の物語です。
どうしてボクは怒られてばかりいるんだろう?
そう悩むのだけれど、一方で、自分もよく怒ることに気が付きます。
本当は怒りたくないのに。
どうして怒られて、どうして怒るのだろう?
この絵本は、答えを書いていません。
自分でよく考えなさい。
そういうメッセージが込められているように感じます。
絵本を読んだ後、子どもたちは考えます。
ボクが怒られるのは……。
そして怒るのは……。
ああ、これが理由かもしれない。
でも、導き出した答えはその子自身の答えであって、子どもたちみんなに共通する答えではないように感じます。
きっと、答えは人それぞれなんでしょう。