キジムナーとは妖精のような存在と聞いたことがありますが、妖精さえも鉄砲を持って戦わなくてはいけないという状況下はやはり地獄さながらです。
戦争の絵本の中で体が不自由な人たちが当時どう過ごしているかを描いた作品は多くはないと思います。病気で歩けなくなったさっちゃんが出てきますので、さっちゃんの気持ちに思いを馳せました。
そして基地がある沖縄のことも。巻末に日中戦争以降の年表がついています。沖縄の歴史をもっと知りたくなりました。
田島さんが描かれる作品は強く激しく私の心に迫ってきました。
すぐに何か気持ちを残すのは難しいですが、初めて読んで思った気持ちだけは残しておきたいと思いました。
息子の宿題のために戦争関連の絵本を目につくものから読んでいるのです。読めば読むほどずっしりとした痛みが心に走ります。