翼がないので、みんなと一緒に空を飛べないチコ。
仲間は木の実や果物を取ってきてくれます。
そんな親切な仲間も、チコに金色の翼がはえると仲間はずれにします。
チコの翼がみんなと同じ色になると、やっと仲間に入れてくれます。
チコがつぶやく言葉が印象的です。
この仲間の鳥たちは、チコの外見が変わるたびに態度を変えます。
それが世の中の厳しさと言う事でしょうか。
それでも、自分は自分と強い意志を持ち続けてほしいという、作者の思いが書かれているのでしょうか。
チコが金色の羽を貧しい人や、困っている人に分け与えるというのは、思いがけない幸運というのは、みんなで分けてこそ幸せにつながると言う事でしょうか。
それとも、いままでは仲間に助けてもらってばかりだったチコが、助ける側になれてよかったということでしょうか。
作者の意図が分かりにくいので、子どもには難しいと思いました。
高学年以上に良いと思いました。