さるがカニを騙して殺しちゃう。子供たちが敵討ちに仲間を集めてさるを懲らしめる。今の時代、こんなお話を好まない親御さんも多いかと思います。
でも、自分達が小さかった頃に好きだった昔話は、今の子供も好きなんです。だからあえて読んであげたいと思い、いもとようこさんの優しい挿絵でくるまれたこの絵本を読み聞かせに選びました。
「おさるさん、なんでそんな事するの?」
「あっ、おさるさん痛いよねぇ。おさるさんつぶされちゃうよ!」
といった娘の反応を見ると、(よく考えると残酷な)昔話を読んでも相手に対しての思いやりや優しさをちゃんと持つ事ができるんだとわかります。
石臼や囲炉裏、水がめなど、娘の知らない道具が出てきて「それってなあに?」の質問がでてくるのも、昔話の良いところ。
実物を目で見る機会は少ないけれど、絵本を通して昔の道具を知ることができるのも素敵ですよね。