アマミノクロウサギの子育てをいもとようこさんの優しい絵で紹介しています。
恥ずかしながらこのウサギの存在をこの絵本で初めて知りました。
2日に1度、たった5分の授乳のときだけ子供と対面し、あとは子供を巣穴に戻して穴の入り口を土で埋める。
タイトルの「とんとんとんのこもりうた」は、この土を埋めるときの音からきていたのですね。
大丈夫だよ、また来るからね。そういう思いで土を埋めていたのかもしれません。
この行動は外的から守るためなのでしょうが、親としては淋しいことと思います。
子供がなく場面で、娘が「ママー!ママー!」と叫びました。
自分がこのウサギだったら、どんなに切ないことでしょう。
やっとずっと一緒にいられるようになったときの親子の表情は、本当にうれしそうで、見ているこちらも幸せな気持ちになりました。