【内容】
3つの章にそれぞれ10編の詩が納められている。
「なんだろうこのきもち」の章にはフレッシュなこどもの感覚。「五つのエラーを探せ!」の章にはユーモアたっぷりの、ちょっと皮肉も効いた作品たち。「みんな うまれた」には大自然の命の営みの感動があふれている。
【感想】
こどもの目線で書かれた詩が、面白い。自分が子どもの時を思い出しました。
子どもって、意外と鋭く物事を見ているし、ファンタスティックな事も現実的な事もしっかりわかっている。大人が考えるほど、メルヘンチックな甘い世界にばかり遊んでいないで、皮肉さや下品さも、残酷さも併せ持っているし、けっこう、いろいろと大変なんだよねぇ…
ずいぶん昔のことになってしまった、理科の実験や学校のプールなどを思い出しました。この詩を読んで、子どもたちが感じるものと、元・子どもたちが感じるものは違うと思います。30編も一気に詩を読んだのは初めてでしたが、あまり絵がついていないので、余白の白い部分に自分の想像力でいろんな絵を描いた気分になりました。
個人的に好きな作品は、「刑事ネコロンボ」「五つのエラーを探せ!」「ゴキブリのおじょうさん」「こども人生相談」など。ユーモアがあって、ギャグみたいな感じがして、楽しめました。
身近な言葉がいろいろ出てくるので、誰でも楽しめると思います。
最後の章は、大自然や命の営み、自然の厳しさや、動物の親子の様子が感じられました。動物のドキュメント番組を見たくなりました。
読む人によって、いろいろな楽しみ方ができる作品たちです。