デパートのおもちゃ売り場で、誰かが買っていってくれるのをずっと待っているくまのコールテンくんのお話。
最初にこの本を手にしたときには、色調も地味だし、なんだか子供受けしなさそうな絵本だなと思ったのですが、娘は「コールテンくんかわいい!」「このリサっていう子かわいい!」「もう一回読んで!」とすっかり夢中になりました。
娘は、コールテンくんが真夜中のデパートでとれたボタンを探しているところが一番面白かったようですが、私は最後のリサの家での場面が心にしみました。
立派な家具がある広い御殿よりも、「あたし、あなたのこと このままでも すきだけど、でも、ひもが ずりおちてくるのは、きもちわるいでしょ」と言いながらボタンをつけてくれる「ともだち」がいる「うち」の素晴らしさが娘にもわかるといいなあと思います。