たくさんの数のりすたちが、木の穴から出てきます。その多さといったら、数え切れないくらいです。みんな並んで、一体どこに行くのでしょう。車の多い道路で、横断歩道で待っています。そして、信号機が変わると、ぞろぞろ、ぞろぞろ…町を抜け、壁にあいた小さな穴を抜けて…
とにかく、たくさんの数のりすたち、ただただ驚き、いっぴきいっぴきが、みんな違う色、模様をしていて、作者のこだわりを感じました。
一体、何匹描かれているのか、数えてみたくなりました。
住みにくくなった木を離れ、街の中を抜けて、新しい森へ向かう様子に、人が自然に介入している恐怖を感じたりもしました。
そして、なぜか、遠足時の引率の様子と重なって見え、不思議な気持ちになり、つい苦笑いをしてしまいました。