カンタン・グレバンと言えば、「ウルフさんのやさい畑」「カプチーヌ」等でお気に入りの作家の1人です。
1977年、ベルギー・ブリュッセルレ生まれという若い絵本作家ですが、どの作品も高い水準です。
今回の話は、いなかねずみのアシルが、あと二日で娘のレアへのプレゼントを探すため町に行くシーンから始まります。
プレゼントは、金色のボタンのついた綺麗なドレスと決めたのですが、そんなドレスは町にしかないからです。
アシルにとって、町には危険が一杯。
こともあろうに、開いているドアの店に入ったら、ペットショップで捕まってしまうのです。
その脱出劇が実に楽しいものですが、その後、猫に囲まれて万事休すという時に、素敵な出会いがあるのです。
最後の家族との再会に、拍手をしたくなってしまいました。
起承転結のしっかりしたストーリー展開、魅力的なキャラクター達、家族愛など見るべきところが満載の作品です。
アシルの冒険の地図もあって、いろいろな楽しみ方が出来る作品として、オススメします。
読み聞かせするも良し、一人で読むにも、冒険活劇として十分に満喫できる作品です。