題名に引かれて絵本を手に取りました。
ウィルが傷ついた鳥の面倒をみて、鳥を空に帰すというシンプルなお話です。
都会はグレーやブルーの寒色で
ウィルだけをオレンジの暖色で描いています。
鳥を見つけ抱き起こす場面と
鳥のけがが治り飛び立つ場面が光の輪に包まれて印象的です。
複線として新聞には戦車の写真、TVには戦闘機が映っていて
ウィルの家庭にも戦争の影が忍びよっています。
ラストには力強く飛び去る鳩が描かれています。
「飛べるようになって良かった」では終われない
複雑な思いが最初残りましたが
希望は鳩ではなくウィルなのね〜♪
と思えた瞬間スト〜ンとお話が収まりすっきしました。
短い文章の一つ一つが心に響いてきました♪
多くを語らない、絵から自由に読んでみて下さい。