主人公はチラさんという名前のおばあちゃんと、ねこちゃんという名前の猫。2人はビルに囲まれた小さな家で、支えあいながら静かに暮らしています。窓はたくさんあるけれど、窓から見えるのはビルの壁だけ。陽の当たらない、暗い家です。だけど、小さな希望を胸に、仲むつまじく暮らすチラさんとねこちゃん。そのプロローグだけでも、胸にじーんと来ました。
お話の内容は、紹介もされているので割愛しますが、分類するならファンタジーですね。不思議な温かいお話。ラスト、窓から素敵な景色が広がったときには「わぁ」と思わず声をあげてしまいました。「よかったね」とも。
“でも おひさまはひとつでした。ちょっとざんねん!”っていうフレーズは笑えました。そういえば、“おひさま いっぱい”窓に描いてましたもんね(^^)