懸賞好きのお母さんの元に届いた宅配便の箱。
中には、大きな缶が一つ入っていました。
同封されていた紙には、『春になったら開けてください』と書かれていて…?
春っていつからでしょう?
暦の上で立春を過ぎれば春とはいうものの、実際は気温が低くまだまだ寒い日が続きます。
お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんの春に対する考え方も様々でしたが、この絵本のラストが先の疑問に一番うまく答えてくれているのではないかと思いました。
お母さんが何にハガキを送ったのかも忘れていた懸賞ですが、思いもよらないこんな贈り物も素敵ですね。
春と言えば舞い飛ぶ蝶を思い浮かべるかもしれませんが、お日様に向かって飛んでゆくこの虫も春には欠かせない存在でもあります。
暖かな日差しをいっぱいに受けたくなる、これからの季節にぴったりの一冊でした。