動物園で何不自由なく暮らしていたゴリラのゴリオ君...
でも本当は友達が欲しくて寂しかったんです。
手話で世話係の人とお話しができるゴリオ君は「友達が欲しい...」と伝えます。
人と動物の心が伝わるということはなんて素敵なことでしょう。
家族でも、友達同士でも、一方通行は寂しいもの...
大きなゴリオ君のところにやってきたのは小さなねこのヒメちゃん。
このアンバランスが面白くて、次のページをめくりたくなります。
大きな手の中で、そっとヒメちゃんを抱いているゴリオ君。
優しくヒメちゃんを見つめる表情がとてもほほえましく、
子供たちもニッコリします。
世話係の人に叱られて小さくなっているゴリオ君を助けるヒメちゃん。
勇敢なヒメちゃんの一言が愛らしくて、二人の友情がうらやましくなります。
相手を思う優しい気持ちを育ててくれる絵本です。