実話としての裏付けのある、力強いお話です。
日ごろ環境のためにという、精神論的にプラスチックゴミの功罪を考えているところに、プラごみから船を作るという具体的で視覚化できるプロジェクトの発想への、転換がなされた例です。
まさかプラごみから船を作るなんてと馬鹿にしていた人々が、興味を持ち始めたところに、この発想の成功要素がありました。
ゴミが加速度的に集まり始めたのです。
そして目指していた船が完成したとき、「ゴミを提供した人々」は、達成感を共有できたことでしょう。
目に見えないところで、プラごみの再利用、再生は進んでいます。
人の意識を刺激する絵本だと感じます。