若い時に読んだ感想と今とでは、思いがずいぶん違うので
何度読んでもまた違った読み方があると思います。
少女は春の風の色で、心の病気から立ち上がる勇気をもらい
二人の少女と出会います。
その3人の少女から遠い昔の春の空気を呼び覚まされた老人の心は
若者だった自分へ奇妙は戻り方をします。
はち切れそうなエネルギーと、好奇心にあふれた少女たち。
小公女のお話で結びついた3人と、茶色の瞳の不思議な一人の青年。
シャムロックのおまじないと搭の家の謎。
過去と今が折り重なって、奏であうメロディー。この作者さん独特のミステリアスなお話にいつしか引き込まれてゆきます。