「くさをはむ」というタイトルが印象的で手にとりました。
なぜおくはらさんはシマウマが主人公の絵本を作られたのでしょう。
この絵本を読んだら、遠い大平原に暮らすシマウマが気になって仕方がありません。
息子はシマウマが沢山出てくるページがお気に入り。
くさをはむ すなあびる かおよせる・・・
5文字の心地よく響く言葉と
ちょっと脚の短い、ユーモラスなシマウマ達の絵が絶妙で、クスクス笑っています。
私は、シマウマが草の気持ちになる「くさごっこ」がお気に入り。
シマウマ型の草が伸びていく絵も、
「シマウマに食べられたらどうしよう」なんてコメントも可笑しくって。
また、そんな「ぼく」の遊びに乗っかって、「ぼく」のほっぺをはむお母さんシマウマの絵が、愛情にあふれていて最高です。
「食べられる」なんて、自然の厳しさもサラリと折り込みつつ、
1日中くさをはむシマウマ達の穏やかな暮らしを見ていると
小さなことがどうでもよくなって
絵本の中に降り注ぐ、黄色いお日さまを浴びているような気持ちになります。
今日もご飯を食べて、生きているのだから、それでよしとしましょう。
これといったストーリーもないのに、何度も読んでしまいます。
動物好きな幼児さんはもちろん、ちょっとお疲れの大人の方にもおすすめです。