星新一らしいおはなしでした。
和田誠さんとはご自身の小説の挿絵でも組んででらっしゃるので、イメージしやすかったです。
作品内に漢字は一つも使っていません。
1ページの文字数は(やはりもともと小説家さんなので)やや多めです。ですが、けして読むのがくたびれるほどの量ではありません。
星さんらしい言葉のリズムで流れている感じがしました。
エコが叫ばれている昨今。こういう作品は子どもたちより、むしろ大人たちに読んであげるべきなのかもしれません。
特におはなしの主人公でも何でもありませんが、研究所の人たちの真剣な表情や仕事ぶりが、なぜか一番目に焼き付きました。