「あらしのよるに」で有名なあべ弘士さんの絵本です。
雄大なサバンナを舞台に、とうさんライオンの1日が描かれ、動物の習性を知り尽くしている作者ならではの、絵もストーリーも魅力的な絵本です。
とうさんライオンがこどもたちと散歩していると、他の動物たちが、「うらやましいわ。」とか「こもりかい?」とか「かんしんね」とか、声をかけます。
(わしは、こどもとさんぽするのがすきなだけだ。よけいなおせわなのだ)とライオンは思います。
ライオンの父子は、お気に入りの岩山でひるねをします。
モンキーのたたく石だいこの音を聞きながら、とうさんライオンは俳句を詠みます。
誰が何と言おうと、好きなことを、好きなように楽しむ、とうさんライオンの生き方がとても素敵に思えます。
やや大きなお子さん(年長さんくらい〜)と、お疲れ気味の大人の方にもおすすめします。