文を書いたのは、詩人、童話作家、翻訳家として活躍している片山令子さん。絶版になってしまいましたが、江國香織さんもおすすめの美しい日本語の詩画集「ブリキの音符」や、「すいしょうゼリー」「夏のかんむり」などが代表作。同じく絵本作家で夫の片山健さんが絵を描いた「たのしいふゆごもり」も、くまの親子の“ふゆごもりの準備”を、温かい色合いとかわいいエピソードでつづったとても人気のある作品です。
お話しの内容は、おじいさんから貰った金色の時計を持って森へ行く男の子のお話しです。ふとしたことから時計を落としてしまいます。それを拾ったクマやウサギ、フクロウ達が大奮闘の末、カチカチ鳴る時計を何かの卵だと思って大切に見守ります。そして、最後に男の子の下に戻ってくるのです。ほのぼのする、素敵な作品です。
ちょっと長めなので、お話を理解できるくらいの年の子供におすすめです。