乗り物好きの息子が2歳のとき、
この本で初めてスモールさんに出会い、
繰り返し繰り返し読みました。
以来、スモールさんのシリーズは全部お気に入りです。
スモールさんはご自慢の赤い車に乗ってドライブにでかけます。
車庫からスタートして、ドライブして、また帰宅する。
途中で雨に降られるなど、ちょっとしたトラブルにも見舞われます。
その様子が短く簡潔な文章で、描かれます。
2歳児には長めのページ数ですが、
まるで一ページずつで簡潔しているような絵と文章なのです。
不思議と途中で飽きることなく読み進められます。
初版は70年前の発行。
車が貴重だったころの時代のお話です。
絵本全体がレトロな雰囲気を醸し出しています。
スモールさんは、どれほどこの車を大事にしていたんだろうと、
ちょっと郷愁を感じてしまうほど。
もちろん息子は、車のことしか考えていないのですけれども、
なんとも素敵な絵本です。