読み終わって、心に残るのは、脱力感。
なんだかとても切ないお話でした。
すもうで打得意なしばてんに投げられた人間は、腰を痛めてしまってしばらく畑仕事ができない。そんなしばてんをみんなでやっつけて追い出したあとに、赤ん坊の太郎が現れた。。生まれ変わりなのか?はっきりしないうちに悲しい出来事が起こる。人間たちのとった行動は、余りにも身勝手すぎる。悲しみと憤りが湧き上がってきた。作者の独創的でダイナミックな絵が、その気持ちを倍増させてくれた。
子どもたちの心には、すぐには響かない内容かもしれないが、どこか心の片隅に残っていて欲しいと思った。