私が子どもの頃、「ないしょのおともだち」は、想像の世界の女の子でした。娘にとっての「ないしょのおともだち」は、ネズミよりももっと小さな虫! 庭の隅で出会った虫や、オーガニックの果物の中に隠れていた虫まで(!)、いろいろ。
でも、マリーとネズミは、大人になるまでずーっと、「おともだち」の関係を保っているんです。しかも、それは、親子2代に渡って受け継がれていく素敵な、素敵な、関係。
2度目の出会い(マリアとネズネズの出会い)も偶然であるように見えますが、きっと赤い糸に導かれた運命なのでしょうね。お互いが成長して、それぞれの道を歩みだしたかのように見えたけれども、長い年月をかけて、再び人生の原点に戻ってきた、そんな気持ちが自然とわいてきます。
時間も空間も越えて広がっていく2人だけの秘密の世界。夢があふれる素晴らしいお話です。