とんでもなく巧みに、森の中に動物が隠れています。時には魔女も!
巻末に答えが載っているのですが、「あれ、数が合わない?」なかなか見つけられません。何度弟と二人でこの本を覗き込んだことでしょう。
当時は、答えにある動物の名前からすぐさまどんな動物かが分からないことがあり、その時は図鑑で調べたりもしました。隠された動物たちはあまりデフォルメされていない、図鑑に近い姿かたちで描かれているので、調べやすかったのです。調べなくても、他の動物がすべて分かればこの姿かたちをしているのが「●●」なんだ、と知識の糧にしていました。それでも不安な私は、確信を得るために調べた記憶がありますが。
また「人」も隠されているのですが、それを見つけた時に、なぜか私はすんなりと、人間もただの生き物のひとつで特別ではないのなのだなあ、としみじみ実感し理解しました。ふしぎな感覚でした。
生命の静かな躍動感にあふれた絵本です。