『パンやのろくちゃん』の第3弾。
顔がパンパンのパン屋のろくちゃんという個性的なキャラクターだけに、
電車の旅もワクワクしてしまいます。
もちろん、お供には大人であるおじいちゃん。
でもこのおじいちゃんも、大人にしてはかなり個性的。
ろくちゃんを座席において、お姉さんたちの席に!?
このあたりから、ろくちゃんのドキドキ体験が始まります。
それにしても、何と人情に満ちた光景でしょう。
長谷川義史さんの絵はかなりデフォルメもあるのですが、
この作品では、車窓やお弁当の、実に写実的な迫力の絵に圧倒されます。
特にトンネルのシーンは、すごくリアリティがあって、
本当に電車に乗っている気分になりました。
後半は夢なんでしょうけど、ラストのシーンに、その残影が!?
妙な余韻が残ります。
もちろん、裏表紙も要チェック!
窓の外には・・・・。
図書館で借りたのですが、裏表紙には、おばあちゃんち行きの切符が
一緒にカバーリングされていました。
カバーの付録部分だったのでしょうか。
粋な計らいに感謝。