一人前の魔法使いになるための試験を間近に控えたスカリー。
魔法の力を利用しようとたくらむ人間たちによって、とんでもないことに巻き込まれます。
窮地に追いやられたスカリーが懸命に抜け出そうと頑張る場面は見もの。
思いもよらない魔法の効果にはかなりビックリさせられます。
そして形勢が逆転していく展開は痛快で、読んでいてとてもスカッとしました。
物語の中でスカリーには「お守り(おもり)」役がつきます。
お守りというと、お子さま扱いされているようですが、読んでいくとまた違った印象になっていきます。
誰かが誰かの役に立つこと。
そういった助け合いの素晴らしさを感じさせてくれます。
魔法使いのファンタジーものでは、比較的ページ数も少なく読みやすかったです。