有名なロシア民話の「3びきのくま」の絵を、
迫力のある動物画のあべ弘士さんが描いているということで手に取りました。
このおはなしの持つ、森の様子や、くまの存在感に迫力があります。
3びきのくまの家に、留守中迷い込んだ女の子が、
スープを飲み、椅子を壊し、ベッドに寝ているところに、
くまたちが帰ってくる、とスリリングな展開です。
再話にあたっては、北天の地アイヌの地を舞台にしたということで、
アイヌ語がふんだんに使われています。
もちろん、女の子の名前もアイヌ風。
ということで、特殊な表記もあるため、音読はとても難しいです。
発音が見当つかないので、本物の発音で聞いてみたいものです。
でも、その世界観は、アイヌの人々と相通じるものがあって、
とても深みのある再話になっていると思います。