作者の福明子さんの読み聞かせとお話会がありました。
娘と参加して今回が2回目でしたが、
2回ともこの作品を読んでいただいて涙が出ました。
娘も、悲しいお話だね。可哀想…と言って、真剣に
聞いていました。1回目のときは、実際にだんごの木を
いただいて、娘はキレイと言って喜んでいました。
この作品はただ悲しいだけでなく、命の尊さや
愛犬との愛情、親子の愛情等が感じられます。
是非、たくさんの子どもたちに読んでもらいたい作品です。
お話会に来ていた低学年の子は途中で足をぶらぶらしている子も
いましたが、最後まで静かに聞いていて、福さんも驚かれて
いました。低学年の子が自分で読むには難しいと思うので、
大人が読んであげるのが良いと思います。
福さんは、教員をされていましたが、命に関わる病気を
されてから、作家活動に専念されて、今も病気と闘いながら作品を
作られていると言うことでした。頭が下がります。
この本を書くきっかけになったのは、最愛のお父様から
本にするなら、犬のジンが出てくる作品にしたらどうかと
提案があったからだそう。早くに亡くなられたお母様との
お話を書かれた内容だったため、お父様は本として残して
おいて欲しかったのかも知れませんね。
そのお父様も福さんと同じ病気でお亡くなりになり
大変悲しい思いをされた分、童話を通じて命の大切さを
子どもたちに伝えたいと頑張っていらっしゃいます。
今年、第57回 青少年読書感想文全国コンクール課題図書に
なった『天風の吹くとき』の作者も福明子さんです。
この作品も命について深く考えさせられます。
他の作品に『やんも-ひかる命の物語』で椋鳩十記念伊那童話大賞、
『七度夢』で第5回グリム童話賞など受賞多数されているので
他の作品も読んでみたくなりました。