3人の男の子と見知らぬ老夫婦との交流を描いています。
見知らぬおばあさんに、「かずや、もうおうちにかえろ。」と
声を掛けられたひろきくん。
痴呆のおばあさんに、去年亡くなった自分のおばあさんを重ねます。
「としをとると、みんなあかんぼうにもどるんだよ。」
この絵本でも、ひろきくんのおかあさんが言っているように、
私も聞いたことあるし、周りを見てもそう感じます。
あかんぼうだから、優しく接しないとね。
痴呆のおばあさんと、そのおばあさんに優しく寄り添う
おじいさんの姿を通して、子供たちは子どもなりに、
現実を受け止め、心で感じて、おばあさんに声を掛けます。
「かあちゃん!」
それは、誰かに言わされた言葉でなく、
子どもたちの自発的な言葉で、本当の優しさからでた言葉だと思う。
これからは、ますます高齢化社会が進んでいきます。
人と人との繋がりを大切にして、
こどもたちが、優しい心を持てる社会であってほしいと、
この絵本を読んでつくづく思いました。