少し前にボランティア仲間から教えてもらった作品です。その時は、友達がこの絵本を読み聞かせてくれました。
自分の目で黙読するのもいいけれど、こういう作品は人に読んでもらうと、また味わいがあって、素敵です。
戦争(紛争)の続く地域のちょっと切なく、心温まる友情物語でした。
何より驚いたのは、この作品を邦訳したのは、(当時)高校生ということです!
高校生でも、言葉のニュアンスに違和感なく、心に届く優しい言葉で綴られていました。
私は英語は不得意なので、原文で読むことは難しいと思いますが、もしかしたら、原文自体どの国の人が読んでもしっくりする、優しい言葉で描かれているのかもしれませんね。
イラストは油絵でしょうか?
肉厚なしっかりした色合いが、アラブの国の砂漠の世界をいい感じに出しくれていました。
少女たちの友情が、いつまでも続くことを祈ってやみません。
ウチでは私が子どもたちに読んでみたのですが、
こういう感動モノがどちらかというと苦手な子どもたちなので、
「ふ〜ん、いいんじゃない?」くらいの反応で、読み手としてはちょっとつまらなかったです。
読んであげるなら、小学校4年生くらいから、ひとり読みなら高学年くらいからいかがでしょうか?
特に今どきの見かけだけの友達ごっこに疲れている子どもたちに、読んでもらいたい1冊です。