可愛らしい絵に惹きつけられ、思わず手に取ってみた1冊です。
場所は、夜の動物園。
動物たちの最後の見回りにやって来た管理人のおじさんは、
動物たちに「おやすみ」と声を掛けながら見回ります。
ところが、イタズラもののゴリラくんが、おじさんのポケットから
こっそりオリのカギを抜き取ってしまいます。
おじさんの後ろを付いて歩きながら、次々に動物のオリを開けてしまい、
どうなるかと思ったら・・・・みんな、管理人の家に入ってるし(笑)
たくさんの動物たちの「おやすみ」の声で、動物の存在に気付いた奥さん。
全く驚いていないところを見ると、よくある出来事なのかな?
この絵本には、文章はありません。読むとすれば、おじさんのセリフぐらい。
あえて文章を並べて説明されていない分、いろいろ絵から想像できるので、
逆にじっくり絵を見ながら楽しむことが出来ました。
最後のページで息子が、大発見。「写真にゴリラくんも写ってるよ!」
ベッドの傍らにある写真立てには、管理人のおじさんと奥さん、
そしてゴリラ君が一緒に写っている写真が1枚。
お茶目な動物たち、そして、マイペースなおじさんと奥さんの姿に
最後までほのぼのさせられる1冊となりました。
ゴリラくんもおじさんも、とても可愛らしいです。
息子も絵本が気に入ったのか、一人で何度もページをめくっていました。