十五夜に、おばあさんがお月見のお団子を作っています。
この日はどこの家でもお月見団子を作ってお供えします。
お月見団子は誰でも食べていいことになっていて、お団子がなくなると、良いことがたくさんあるそうです。
お団子を供え終えたおばあさんは、他の家のお団子を食べに行きました。
それぞれの家の特徴が出ているお団子を、おばあさんはたくさん食べて回ります。
でも、あれれ?
お団子を供えていない家がありますよ。
誰の家かというと……。
その家の人は、自分は怖がられているから誰も食べに来ないと、お団子を作る前からあきらめていたのです。
その考え、悲しいですね。
でも、おばあさんは放っておいたりしません。
お団子のようにしっかりと優しく包んで、あきらめていた人を幸せにするのです。
これぞ絵本、さすが絵本だと、読んだ後思いました。
絵本、やっぱり素敵です。