学童保育所の読み聞かせの時に読みました。
学校の読み聞かせ実例で評価が高かったので捜して・・捜して・・読んだら大正解!!苦労したかいがありました。
立派な大砲を持っていて使いたくてたまらない王様。
ある日きつねが川の魚を捕っているのをみて大砲を打ちました。
満足したのもつかの間・・きつねが大きな大砲をもってくるではありませんか・・・・
そこからは大きさ比べの意地比べです。
子どもたちは『凄い!』と口をポカーンとあけてしまいました。
だんだんエスカレートしていく姿は人間の欲望そのものですね。
どんなに工夫を凝らしてもきつねには叶わない王様・・・
この対決に結末はくるのでしょうか???
こんな風に自分のおろかさに気づく大人ばかりだと争いはおこらないように思います。
こどもたちも「おろかな競い合い」があることも気づいてくれるのきっかけになってくれそうな絵本でした。
小さい子でも楽しめますが、テーマ的にと考えると高学年にお勧めの1冊です。
(事務局注:このレビューは、「もっとおおきな たいほうを」こどものとも年中向き 2003年11月号(福音館書店)に寄せられたものです。)