3歳11ヶ月の息子に読んでやりました。どんぐり保育園に入園したりょうくんは人見知りが激しく、なかなかお友達と交流することができません。でも、そんなりょうくんの心を開いたのは、竹で小屋を作るのでその穴を掘ってほしいというりょうくんへの役割分担。ただし、本来必要とする大きさの穴ではなく、どんどん大きく、深く掘っていき、その手を止めることはしません。本人は化石を掘る使命を帯びていると思い込んでいるのです。保育園のみんなだけでなく、先生や園長先生まで手伝ってくれ、その穴はさらに深く深く・・・。そして、大きな岩にあたります。その岩を掘り出し、園庭に引き上げそれをくじらのかせきと名前をつけることに。その頃には、なにか自信がもてたのかりょうくんの心が開かれ、みんなと交流することができるようになりました。
なにが心を開くきっかけになるのかわかりませんね。でも、それにとことん付き合ってあげるお友達や保育園の先生方にも心を打たれます。なかなか付き合えませんからね。子供はごっこ遊びが好きですが、そのごっこ遊びにどれだけつきあってあげられるか、私も課題ですね。そんな余裕がないのが実情ですから・・・。息子もざっくざっく穴を掘っている様子が好きで、見入ってました。何かがでてくる、きっとでてくる、そういうことを信じているみたいでした。どんなお子さんにでも読んであげてほしい一冊ですね。