おしりに落書きされて、気づかないぞうさん。
皆が驚いたり怖がって逃げてしまっても、どうしてだかわかりません。
最後は落書きしたさるがあやまって、消してくれるのですが、こんな状況って実は日常生活でも結構あるのじゃないかな、と思いました。
自分では気づかないけれど、人が自分を敬遠するような状況…それは色んな事があると思いますが、一つわかるのは、本人はとってもさみしくて悲しいということ。
色々な意味で、ちょっと考えさせられたお話でした。
まだ、こんな深い所までは子供には難しいけれど、おさるさんのした事はとってもかわいそうな事だよ、という事だけでも、理解してもらいたいなと思いました。
長 新太さんの独特の世界が、全体をほのぼのと包んでいて、最後はホッとできる絵本です。
私は子供と「これ、どっちがお顔かな?」とぞうの前と後ろあてクイズもしながら楽しみました。