のんちゃんはいつもよだれをたらしているとおるくんとお当番をすることになりました。
とおるくんが障害を持っているとは書かれていませんが、きっとそうなんだろうなと思いました。とおるくんは思いがけない行動をとる子どもでもあるので、お散歩中ものんちゃんはハラハラし通し。
お散歩に行く中で、とおるくんのおかげで良いことにも出会えてとおるくんを見直します。園生活の中で、何気なく書かれているお話ですが、読んだ後、考えさせられる内容でした。のんちゃんのとおるくんに対する気持ちがだんだん変わっている様子が丁寧に描かれているところに好感を抱きました。
息子はとおるくんも行動やよだれのことも個性のある子という認識のようで、特別驚きもせず、いやな感情も抱いていないようでした。垂石眞子の優しい絵がとても良い雰囲気を醸し出していると思います。