読んでるとほんとに寒気がしてくるようなゆきおんなのお話です。
文章の中に、普段の生活ではなかなか使うことのないような言葉がいろいろ出てくるところも、お話の世界に引き込んでくれました。
一息で人の命を奪ってしまう、それこそ冷たいゆきおんなにも、愛しいと思える存在がいて、さいごは旦那さんと子どもたちの命を奪うことなく去っていく姿に、人間味も感じました。
読み終えた後、ゆきおんなのことを想うと少し悲しい気持ちも感じました。
日本名作おはなし絵本シリーズは、いろんな日本の昔話が、美しい文章とお話に合った素敵な絵で楽しめて、とってもいいです。