大好きなかあさんが、シカゴに働きにいき、娘エイダは、おばあさんと一緒に暮らしています。
かあさんの出発前、その準備をしている場面から、事細かに描写されています。
絵から伝わるエイダの気持ちが、痛いほど伝わってきます。
やがて季節は冬になり、なんの連絡もない日々、そして迷い込んだ一匹の子猫。猫を飼う余裕なんてないと口では言うおばあちゃん。でも、一つ一つの行動に、深い優しさを感じます。
絵から伝わる気持ちが、まっすぐ読むものに伝わってくる素敵な一冊。こんな生活をしている子どもたち、もっと大変な思いをしている子どもたちが、今もたくさんいること、改めて気づかされました。